だれもインタビューしてくれないなら自分たちでやってしまおうというDIY精神の下、渋谷陰一(ロッキング・ポン代表、自称ライター)と名乗る友人に色々聞いてもらいました。
〜2016年8月26日(金)巣鴨焼きとん呑丹にて〜
<kumagusuと夏盤篇>
渋谷陰一 : バンドはどのくらいやってる？
井上Y : バンドは2009年末に大学でおれが今のメンバーに声をかけて、翌年の春ぐらいから動き始めてるので、もう6年ちょいって感じ。
陰一 : あ、結構長いね。
Y : うん、長い。
陰一 : 最初からこのメンバー？
Y : ベースは変わってるね、前のベースは卒業後に就職した会社でベトナムに飛ばされて辞めた。あと、今のギターの山崎も最初はドラムのヘルプで、３人編成だった。
陰一 : あ、そうなの？ドラムだったの彼
Y : そう(笑)でも何故か練習入る度に下手になっていって、最終的に「もうドラム叩きたくないッ！」って言ってギターに落ち着いたね。
陰一 : そうなんだ(笑)、もともとドラムだったとは。
Y : いや、ドラムやってたわけじゃないんだけどね。サークルでちょこざいなドラミングしてるのを見かけて、とりあえず誘ったんだけど、、
陰一 : ヘルプみたいな感じ？途中からギターになったんだ？
Y : ドラムは叩きたくない！って言ってギターになってそれから何となく今のメンバーの形として固まった。
陰一 : 今のドラムの鈴木UFOくんが入ったのはいつなの？
Y : 2010年の春ぐらいからライブやってるんですけど、7月か8月か、夏ぐらいになってようやく、ちゃんと決まったね。
陰一 : なるほど。で、そこからメンバー4人って形になって・・今はベースが佐藤モジャくんだよね。彼に代わったのはいつ頃？
Y : モジャが入ったのは、2012年か、13年か・・おれが大学2009年に入学して４年生の時だと思うので2012年、多分。
陰一 : そこで今のメンバーに固まったと。そっからはずっと一緒だよね？
Y : そうだね。
陰一 : 今の音楽性は凄く独特で、 まさにkumagusu っていう特徴的なサウンドを奏でてると思うんだけど、昔からこんな感じだったの？
Y : いや、かなり変わったね。モジャが入った後に前回のミニアルバムを作ったんだけど、その段階でも今の形とは少し違うと思う。ミニアルバムを作った後にCD製作目的じゃなく2、3曲レコーディングしたんだけど、そこぐらいから今の形に向かっていった感じかな。
陰一 : たしかに前回のミニアルバムは、語弊はあるかもしれないけど暗いというか、少し沈んだ感じがあって、パーっと開ける感じではなかったかもね。今回のアルバムはそこから考えると物凄い爽やかだな、と。ジャケットの感じとかも、あれはY君？海に入ってるのは。
Y : うん。カメラを持った石川開と海に入ってひたすら波に打たれて撮った(笑)
陰一 : 波がバシャーっと来てる瞬間を撮ってる写真のあのジャケもそうだし曲の内容も爽やかな印象があって、前回とは結構打って変わってな感じがあるんだけど、今回のアルバム”夏盤”のコンセプトみたいなのはあったの？
Y : それこそ独特な音楽性でありたいっていうのは自分の中にあるんだけど、前回のミニアルバムを作った後に、ジャンルがハッキリしない自分たちがアルバムを出すなら何かひとつテーマを見つけて、コンセプトアルバムみたいに出来たら伝わりやすいな、と思ったんだよね。それで、イメージが浮かびやすい言葉はいくつかあるんだけど、その中のひとつの”夏”っていうのに焦点を当てて、自分たちらしい夏、「怠い夏」っていうものをテーマにしてそれを中心に曲を作ろうっていうので出来たのが、”夏盤”。
陰一 : なるほど、まさにタイトル通りテーマは夏で8月24日の夏真っ盛りに出すと。アルバムはいつぐらいから作り始めたの？
Y : うーん、アルバムとして形をまとめていこうと動き始めたのは去年の６月とかかな？
陰一 : てことは製作期間的には１年ぐらい？
Y : 元々あった曲もあるし、線引きははっきりできないけどね。
陰一 : 今回のアルバムを作るにあたって前回までと具体的に変わったところとかあるの？作り方とか。
Y : それは結構変わったと思う。前回のミニアルバムまではおれがスタジオにフレーズを持って行って、合わせて持ち帰って展開を考えてまた合わせてって感じの繰り返しだったんだけど、”夏盤”に入ってる曲は打ち込みをでもうちょっと具体的なところまで作った上で合わせていく感じというか。リズム隊のベースバスドラのタイミングとか、細かい仕事はモジャ、UFOがスタジオで合わせながら練り上げて行ってくれるんだけど、おおまかなリズムをこっちで作っていくっていうのはかなりの変化だね。
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